幻の海|NAOYA OHKAWA

ソファが打ち捨てられている。
もしくは、誰かがここで有意義な語らいの時を過ごすのだろうか。
一目見て「打ち捨てられている」と思い込んだ自分の発想力の乏しさにがっかりする。
おそらくは誰かが捨てて行ったのだろうけど。

どこかから一緒に買われてきて、一緒に捨てられたのであろうことは察しがつく。
別々に買われたものが、こんなところに捨てられて再会、ということはないので。

想像も行き過ぎればただの品を欠いた妄想である。

BACK TO HOME

© 2019 NAOYA OHKAWA.
www.nata-miidia.com