幻の海|NAOYA OHKAWA
仲の良かった友人が、こっちに住み着いて何年か経った。 話すには何も変わりないが、なにやら、この辺りの食べ物や地理にくわしい。 連れて行ってもらったビーチは今までに見たどんなビーチより白かった。風が強く、唇を舐めると潮の味がした。 よく知った食べ物と同じ名前の食べ物だけれど、形状や味や食べ方は全く別の食べ物だった。 ペタペタと油っぽい揚げ物を食べた。
© 2019 NAOYA OHKAWA. www.nata-miidia.com