幻の海|NAOYA OHKAWA
服屋も飯屋もみんな店先でダラダラしていた。 山盛りになった灰皿が風にさらされている。 無造作に置かれたビールかなにかの瓶。 木の上に咲いた花が綺麗だった。 ああいう花の柄をあしらった服が着てみたくなり店に入る。 気にいるのがなかったので、粘りもせず店を出る。 どこかで、青い地に鮮やかなオレンジの大きい花柄のシャツを見かけたら買おう。
© 2019 NAOYA OHKAWA. www.nata-miidia.com